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放射線科(医師部門)

 当科は現在常勤医3名で画像診断とIVR(インターベンショナルラジオロジー)を中心に診療を行っています。
 画像診断は、消化管X線検査、心臓以外の超音波検査、CT検査、RI検査、MRI検査、血管造影検査を行っています。
  消化管X線検査では、ジトロスコープを使い、体動困難な高齢者にも容易に検査可能です。超音波検査では、カラードプラを使い血流の描出が可能です。CT検査では、高速ヘリカルスキャンにより鮮明で詳細な画像が得られます。
  またワークステーションにより冠動脈や腎動脈の狭窄、脳動脈瘤や大動脈瘤、骨折等の3D画像を容易に得ることができます。 RI検査では、SPECT画像を、MRI検査では、MR angio画像を、血管造影では、回転DSAや歳差画像により立体的な動画像を得ることができます。
 いずれの検査も予約制で、他院からの依頼も受けています。
 単純X線撮影、消化管X線検査、CT検査、MRI検査、心臓以外の超音波検査の予約は、内線1130で受け付けています。 他院からの検査依頼に対しては、フィルムと報告書を作製し、できるだけ早く郵送しています。(CT検査依頼に対しては、MDCTの全画像をパソコンで見られるようにCDに保存し、フィルム、報告書とともに郵送しています)
  IVRは血管系では一般的なTAEやPTAから比較的稀なB-RTO、リザーバー留置術まで、非血管系では、PTGBD 、PTCDや膿瘍ドレナージ、生検、胆道ステント挿入等を施行しています。

診療内容

脳血栓溶解療法

 脳梗塞の原因である脳血管内の血栓(塞栓)を、発症早期(できれば3時間以内)に溶解し、脳梗塞を治療します。具体的には、大腿動脈より非常に細い管(カテーテル)を、閉塞している脳血管まで進め、高濃度の血栓溶解剤を注入して血栓を溶かします。発症から溶解までの時間が短ければ短い程血栓は溶けやすく、なかには意識不明の患者さんが手術の途中で意識を取り戻し、重篤な後遺症や死に至らずに済むこともあります。

TIPS(経皮的肝内門脈肝静脈短絡術)・PTO(経皮経肝門脈塞栓術)・B-RTO (バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術)

 いずれも肝硬変症で生じる胃静脈瘤の治療法です。TIPSは、右内頚静脈から管を入れて右肝静脈から右門脈にかけて金属針で串刺しにし、バルーン(風船付き)カテーテルでその経路を拡張後、ステント(金属で編んだ導管)を留置して肝臓内に人工的に通路(門脈肝静脈短絡路)を作り、肝硬変で高くなった門脈圧を下げる方法です。これにより胃静脈瘤は縮小し、破裂の危険を回避することができます。また門脈圧亢進で生じる難治性腹水の治療法としても有用です。 PTOは、超音波ガイド下に肝内門脈を穿刺し、カテーテルを門脈内に入れて胃静脈瘤の流入路を金属コイル等の塞栓物質で詰める方法です。B-RTOは、胃静脈瘤と左腎静脈との間に交通があり、胃静脈血が左腎静脈に流出する場合に、その流出路にバルーンカテーテルを挿入して血流を止め、血流とは逆方向に液状硬化剤を胃静脈瘤まで注入し固める方法です。

脳血栓溶解療法

TIPS(経皮的肝内門脈肝静脈短絡術)
PTO(経皮経肝門脈塞栓術)



B-RTO (バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術)

医師紹介

名前 神崎 修一 <こうざき しゅういち> 放射線科主任部長
専門分野 放射線診断、超音波診断
学会関係

放射線科診断専門医、IVR指導医、日本超音波医学会認定専門医、日本超音波医学会認定指導医、日本消化器集団検診学会認定医、日本超音波医学会九州地方会運営委員、肺がんCT検診認定医、日本医学放射線学会研修指導者             

コメント 昭和56年防衛医科大学校卒 kohzaki@yahatahp.jp            
名前 今福 義博 <いまふく よしひろ> 放射線科部長
専門分野 放射線診断
学会関係

放射線科診断専門医、検診マンモグラフィ読影認定医、日本医学放射線学会研修指導者                

コメント 平成10年長崎大学医学部卒 yoshihiro@yahatahp.jp     

広報誌より

放射線科医って何?-----画像診断とIVR----
 皆さん、放射線科医って知っていますか。病院のなかでどの様な仕事をしているのでしょうか。レントゲン写真をとっている。いや、違います。それは、放射線技師です。放射線を使って癌の治療をしている。確かにそれも仕事のひとつです。しかし、当院には、放射線治療の装置がありません。では、当院の放射線科医は、一体何をしているのでしょうか。皆さんが病気になって、病院に来られたら、まずしなければならないこと、それは、病気の診断です。診断ができなければ病気の治療を始めることができません。まず、主治医が問診、視診、触診、聴診をし、採血やレントゲン写真の撮影などを行います。さらに、必要なら、超音波検査、CT(X線を使って体の輪切り像をつくる)、MRI(磁気を使って体の色々な断面像をつくる)、RI(放射性物質を投与して、体の色々な機能を調べる)、血管造影(血管の中に細い管を入れ、造影剤を流して血管のX線写真を撮る)等の検査を行います。今の医療は、医師の経験や勘だけに頼ったものではなく、万人が納得する証拠に基づいて行われます。そのため、多くの病気が、画像としてとらえられるようになっています。超音波検査以外実際に画像を作るのは放射線技師が行っています。そして、その画像を解読して病気を発見し診断するのが、放射線科医の主な仕事なのです。もちろん各科の主治医も画像を見て診断していますが、その前に放射線科医が見て間違いがないように二重にチェックしているのです。また、放射線科医は、無駄な検査がなされないように主治医にアドバイスし、患者さんの苦痛と経済的負担が少しでも少なくなるよう、そして正しい診断がなされるように陰で支えています。ですから本当は放射線科医というより画像診断医というほうが正しいのかもしれません。
もうひとつ放射線科医が行っている仕事があります。それは、上記画像診断機器を使った治療です。IVR(介在治療-- 内科と外科の間に介在する治療、画像支援治療)と言われています。例えば、超音波装置を使って体の中にたまった膿を針で刺して出したり、血管の中に入れた細い管から抗癌剤を流して癌の治療をしたり、出血している血管に詰め物を流して命を救ったりします。当院の放射線科医は3名ですが、3名とも学会が認める放射線科専門医です。放射線技師や看護師の協力のもと最新の画像診断機器を駆使して皆様を陰ながら支えておりますのでどうぞ安心して来院下さい。